“オトナのバスフィッシング”を小野俊郎プロの背中で見る―BasserAllstarClassic2018―
長ーい題名になってしまいましたが。
トーナメンターの端くれとして、どうしてもココで書きたい事なので。
2018年バサーオールスタークラシックの余韻が
あるうちに書いてみたいと思います。
昨年からリミット5本→3本に変更となり、
よりデカい魚を求められる試合になりました。
要するにゲーム性が高くなった訳です。
その中で今大会、一際素晴らしい試合運びを、
これぞ「大人のバスフィッシング」だと
つくづく感じさせてくれたのが小野俊郎プロの二日目。
生中継で魅せてくれました。
※以下、abemaTV再放送より画像をお借りしてます。
結果は2日目は2本2765g。
トーナメンターなら誰しもが「あと1本!」と
ココロの底から応援したくなったはずです。
初日3725gで2位に着けており。
間違いなく優勝が見える好位置。
2日目の生中継は初日上位4名のため、
小野プロのプランの全貌が明らかに。
ハッキリ申し上げて他の3選手に比べると
明らかにバイトの数も少なかったですね。
事実バスが掛かってロッドを曲げたのは2回。
他のカメラ乗船選手に比べて
「無」の時間が最も長かった訳です。
それだけに釣る度に吠えるあの感じは本当にカッコ良かった!
しかしながら、魚のクオリティの高さは
小野俊郎プロは群を抜いてました。
優勝に限りなく近づいていたプランでしたね。
1本目の1200gをランディングするシーン。
この後、小野プロがライブウェルに魚を
収める際にこんな事を仰ってます。
「一番魚触ってるのは北浦なんだよ」
でも、小野プロが居たのは霞ヶ浦本湖浚渫。
デカい魚だけを釣る選択肢を選び、
これを初日からやりきった訳です。
(※余談ですがカスミ本湖の大山浚渫ってホント釣れないし、すぐ荒れてザブザブだしフツーやり切れないですよ、アレ。)
これはトーナメンター云々ではなくて、
釣り人なら誰しもが「とりあえず魚触りたい」
と思うのが普通な訳です。
初日好位置につけてるのですから、
揃えたいって気持ちが出てきてもおかしくない。
その衝動にかられつつ、葛藤に打ち勝ち。
2バイトをモノにし、クオリティフィッシュ2尾。
2尾目も移動も素晴らしい選球眼ですよね
やり切った所にまさしくこれぞ
「オトナのバスフィッシング」を見せて貰った。
私はそんな気がしてなりません。
何が私が言いたいのか?
バス釣りってそんないっぱい釣れる魚では
無くても良いのではないでしょうか。
様々な道具、ルアーにこだわって、
至高の1尾に感動する。
そんな魚であるべきではないかな、と。
いっぱい釣らないと分からない事が
沢山あるのも事実です。
だからそういう時間も勿論、必要。(※そういうのは管釣りで覚える)
しかしながら、これから先のバス釣り。
一層肩身の狭い扱いの魚であり、
我々バス釣りをする人間もそう扱われる
可能性が高いのも事実。
どのフィールドも釣れなくなって行くでしょう。
釣れないからつまらないのか?
釣りは釣れないとダメなのか??
そうじゃないと思います。
バス釣りは「その先」がある。
見て下さい、このガッツポーズ!
トーナメント云々じゃなくても、
誰しもにこの”至高の1尾”があると思います。
トーナメントで釣ると一層高まるのは違いないです。
霞ヶ浦本湖のビッグフィッシュにこだわり続け、
それを生中継でカメラを通して伝えてくれた
小野俊郎プロの背中を見て私は未来の
「オトナのバスフィッシング」たるものを
今回、感じさせて貰いました。
https://abema.tv/channels/fishing/slots/9k3Pknd9bTbgUw(フル)
https://abema.tv/video/episode/236-11_s1_p6(ダイジェスト)
まだ今週いっぱいは見れると思うので
良かったらご覧くださいませ。
若い人には是非とも見て頂きたいです。